機能性素材LYZOX(リゾックス)

機能性素材LYZOX(リゾックス)

ヒトをはじめとする生物には外敵の様々な雑菌から身を守る力が備わっています。そんな働きに着目し、私たちは母乳・涙・唾液・卵白などに含まれる「リゾチーム」という、特殊な抗菌成分にたどり着きました。リゾチームは皮膚や体内への感染菌の侵入や感染の広がりを予防する免疫機能として働きますが、空気に触れたり、加熱により効果を失いやすいという弱点がありました。そこで私たちはこのリゾチームと健康食品などに使われている食物繊維との融合を、大学医学部や農学系大学研究機関と共に研究を進めた結果、バイオ技術を応用する事でその安定性と活性を高めた新成分の開発に成功し、これを「LYZOX(リゾックス)」と名付けました。

LYZOX(リゾックス)の特徴

LYZOXにはこれまでの様々な研究から、次のような特徴がある事がわかっています。

  1. ・抗菌性能
  2. ・抗真菌(カビ)性能
  3. ・抗炎症性能

ここではその機能の一部をご紹介します。

抗菌性能

緑膿菌※1に対する効果について、電子顕微鏡を用いて形態観察しました。

緑膿菌は、通常は細長い棒状ですが(写真左写真上)、リゾックスを作用させると形状が大きく変化し、正常な状態を維持する事ができません。(写真右写真下

※1緑膿菌とは、地球上の環境中に広く分布している代表的な常在菌の一つです。
免疫力の低下した人に感染すると、日和見感染症を引き起こします。

※ 下図は緑膿菌の写真
  • LYZOXなし
    LYZOXなし
  • LYZOX添加
    LYZOX添加

抗真菌性能

カンジダ※2の菌糸形発育に対する効果について、電子顕微鏡を用いて形態観察しました。

カンジダは糸状の菌糸という細胞を伸ばし成長しますが(写真左写真上)、リゾックスを作用させると菌糸を伸ばす事ができません。(写真右写真下

※2カンジダとは健康な人でも、顔、手足、デリケートゾーン(性器部とその周辺部)などの体の多くの部位に住み着いている常在菌の一つです。免疫力の低下などにより生育環境が変化すると、菌糸を伸ばし(写真左写真上)、口腔カンジダ症や膣カンジダ症などの炎症を引き起きします。

※ 下図はLYZOX添加なしとLYZOX添加後のカンジダ菌の写真

  • LYZOXなし
    LYZOXなし
  • LYZOX添加
    LYZOX添加
様々な分野でLYZOXが活用されています

リゾックスは高い安全性と優れた機能性の両者をあわせ持つ事から注目され、歯科分野での口腔領域、ヘルスケア分野での皮膚領域をはじめとする様々なシーンで活用が広がっています。

<リゾックス配合化粧品の開発(スキンケア分野への応用)>

肌トラブルは多くの人の悩みの種です。特に顔は常に外気にさらされていて、肌荒れが起きやすい部位です。また様々な雑菌やカビ等の常在菌の異常増殖により、がさつき、赤み・腫れ、かゆみなどの炎症を引き起こし、しかも何度も繰り返し起こりがちです。
そこでリゾックスの機能をスキンケアに応用し、リゾックス配合の化粧品を開発しました。

※下図は被験者の写真
  • LYZOXクリーム塗布前
    LYZOXクリーム塗布前
  • LYZOXクリーム塗布後
    LYZOXクリーム塗布後

ニキビに対する詳しい試験結果をご覧になりたい方はこちらになります。

LYZOX研究会サイトはこちら※ボタンを押すと別ウィンドウで開きます

LYZOXは天然由来の成分から構成されており、人体へ馴染みやすいという特性から生体内での応用を見据え、現在も大学医学部や公的研究機関との共同研究が進行中です。