鶏卵抗体ノロフリー

鶏卵抗体 ノロフリー

抗体とは

抗体は生物を外敵から守る免疫機能の1つで、免疫グロブリンというタンパク質からできています。侵入してきた病原体のような異物(抗原といいます)から体を守るために体内で作られます。ヒトをはじめとする哺乳動物は胎生期や新生児期には免疫機能が未発達で抗体を作る事が出来ないため、母親から胎盤や母乳を通して伝えられ子どもを感染症から守っているのに対し、胎盤や母乳がない鳥類は、親鳥が獲得した血液中の抗体を卵黄(卵の黄身)中に移行させる事で抗体をヒヨコに伝えています。この鶏の免疫システムを利用することにより、選択的に特定のウイルスに対する鶏卵抗体、つまり抗ウイルス抗体をつくる事ができます。私たちは複数の抗ウイルス抗体を組み合わせ最適化し、【ノロフリー】と名付け、ウイルス感染対策を行っています。

抗体の特徴

鶏卵抗体によるウイルス感染対策についてご説明します。

  • ウイルス感染のイメージ
  • 抗体による感染予防のイメージ
<抗ウイルス抗体の性能>

ウイルスの簡易検出キットを用いて抗ウイルス鶏卵抗体の性能を確認しました。
キット内の赤枠部(アルファベットの『 T 』の下)に赤線が出ると、陽性判定となり感染性のあるウイルスが一定量以上ある事を示します。
抗ウイルス抗体を添加したサンプル(上)では、赤枠部内に赤線が確認されない事から抗ウイルス抗体がウイルスを不活化(感染力の低下)させた事がわかります。
(使用ウイルス:ノンエンベロープタイプウイルス)

  • 抗ウイルス抗体の性能